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農業事業

Agricultural industry

農業事業

宮川産業のいちじく庭園

宮川産業のいちじく庭園

Figs Love You!

有機100%の自社肥料「マリンプランツ」を活用した土づくりと常春地域ならではの温室内管理に気を配りながら、子育てママ達がイチジクを栽培しています。艶やかな赤紫色のイチジクは日差しをたっぷりと浴びた証拠。とろみのある甘さと鼻から抜ける妖艶な香り。「Figs Love You!」(フィグス ラブ ユウ)のキャッチフレーズで、お客様を虜にしていきます。

宮川産業のこだわりイチジク
美味しさの理由

  • 加温栽培(暖房機を使用する)、無加温栽培(暖房機を使用しない)、露地栽培の3種類の栽培方法をおこなうことで収穫期を少しずつずらし、4月~12月までの長期間の収穫が可能です。
  • 渥美半島は冬季でも冷え込むことはあまりなく、温暖な気候を好むいちじく栽培に適しています。
  • アオサ粉の製造過程で異物として排出されるヘドロを処理加工した「マリンプランツ」と言われる肥料を土に混ぜて栽培します。こうすることで栄養を含んだ土壌となり、ミネラル豊富で糖度の高いいちじくとなります。この「マリンプランツ活用農業」は弊社独自の循環型農業の取り組みです。
  • 愛知みなみ農業協同組合いちじく部会に入会し、日々勉強し、品質の高いいちじくを出荷いたします。
  • 収穫したいちじくは残留農薬検査を実施し安全安心して販売していただけます。

宮川産業のこだわりイチジク

いちじく物語 始まる

「イチジクをつくろう。」2019年、社長のこの一言が物語の始まりでした。いちじくは、みかんやりんごと違いニッチな果実。正直食べたことがない・・・どんなものかとイメージも湧かない・・・ましてや土をまったく触ったことがない海の会社でできるのか?
様々な不安を抱えながら、宮川産業の第二の舞台は「大地」への挑戦となりました。

1. スタートは温室探しと土づくりから

2023年度、弊社保有温室は1830坪。どれもイチジク栽培に適さない水捌けの悪い赤土土壌の土壌改良からスタートしました。

2. マリンプランツ活用へ

宮川産業では、あおさの洗浄で落ちる土や砂を自然乾燥させた「マリンプランツ」を特殊肥料として生産していました。
マリンプランツを加えることで土壌中に海のミネラル供給できる、大半がサラサラな砂状である、これまで近隣の露地農家様へ配布し、栽培実績もある!「是非、温室へ入れてみよう!」。
こうして海からの循環型の土づくりがはじまりました。

宮川産業のこだわりイチジク

3. 栽培

マリンプランツを施した土づくりから始まり、毎日の温度、湿度・水管理と試行錯誤をしながら芽が出るのを今か今かと待ちわびます。時には1日に何度も温室に出かけ、日々の変化を逃さないように管理します。日中は換気をし「、温室内の温度が上がりすぎないようにします。

夜間は暖房機をつけ、春の陽気ほどの温度を保ちます。加温開始から発芽まで、また芽が出てからも徐々に増える葉の数に合わせて灌水の量を変化させます。イチジクの成長に欠かせないのが湿度です。気温の上昇する時間に合わせて灌水をし、高湿度を保ちます。するとやがて芽が膨らみ、柔らかな新芽が力強く吹き、時間の経緯とともに深緑の葉と赤紫色の実を付け始めます。

イチジク栽培

4. 収穫

イチジクは真夏のお日様の光が大好きです。一枚一枚の葉の根元に赤紫色に輝く実を1つ付けます。はじめは葉や茎と同じ緑色をしていますが、だんだんと色付き始め、収穫を迎える日には艶やかな赤紫色に熱します。大事なポイントは朝採り!!前日の光合成でつくられる養分(糖)が累積するため、朝採りが一番甘くて美味しいんです。

1日の収穫量は一反あたりピーク時で最大46kg。約40玉入るコンテナを50ケース程収穫します。すべての温室で収穫するイチジクを合わせるとコンテナは100ケースを超える日もあります。熟したイチジクはとても繊細です。傷付かないように手袋をつけてやさしく丁寧に、スポンジ入りの発泡スチロールに入れながら収穫します。切った茎の部分が別のいちじくの皮に触れるだけで傷ついてしまうので、形を整えて向きを揃えます。

イチジクの収穫

5. 休眠期

渥美半島特有の北風強く吹き荒れる冬を迎えると、いちじくは樹や葉にある養分を根にく蓄え、冬を越す休眠準備をします。
そして、たくさん実をつけてくれた樹に別れを告げて選定を行います。昼夜問わず窓を全開に開けて秋冬の冷たい風に一ヶ月以上当て、葉が落葉を始めると剪定開始の合図です。
土台に水平に太く一本伸びる樹以外は、全て剪定はさみで切り落とします。剪定が終わり、春になるとまた新たな芽を吹かせ、力強く葉を広げ、次の一年の物語へとつながっていきます。

いちじくの休眠期

いちじくに込めた想い

力強く新芽が吹く様子には、毎年胸を打たれます。春の日差しを肌に感じる時、照りつける太陽の中で艶やかな赤紫色のいちじくを収穫する時、ハウスを開けるとひろがるいちじくの香りが涼しい風を届けてくれる時、作り手としての情熱を一玉一玉に込めて届けたい。そんな想いで栽培をおこなっております。いちじくを召し上がっていただける方が笑顔に、幸せな気持ちになることを願っています。